先日興味深い論文を見つけました。
米国人の閉経後の乳がん患者498人を平均6.7年追跡し、
血中葉酸値を5群分析した結果、葉酸値最高群は最低群に比べ、
死亡リスクがなんと59%も低かったのです!
即ち、葉酸をしっかり摂っている人は、
乳がん死亡が4割に減るという画期的な結果です。
はっきり言って、どんな抗癌剤よりも効果的です。
おそらくは、あらゆる癌医療にも、葉酸は大切でしょう。
癌医療における栄養の重要な役割について、改めて考えさせられました。
当院は基本的に全ての癌の方に総合ビタミン・ミネラル剤をお勧めしているのですが、
私の時間不足などで説明しそこなうことを反省しております。
当院の総合ビタミン・ミネラル剤は良質で、もちろん葉酸も十分に入っております。
葉酸という栄養素は妊娠中必須であることは知られていますが、
癌医療では意外と忘れられています。
コロナ感染予防に大切なビタミン・ミネラルとしてこの頃重視されているのが
ビタミンC・D、亜鉛ですので、いくら食事に気を付けていても、
特に癌の方はビタミンCのみならず、ビタミンDや亜鉛も豊富に含有している
総合ビタミン・ミネラル剤をお摂りください。
受付にて販売しております
柳澤厚生著「新型コロナウイルスはビタミンC・D・亜鉛で克服できる」
は良書ですので、お勧めです。
栄養に注意して、普段から免疫系を高めておくべきです。
今月の結論は単純です。