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来年、癌医療は大変なことになる

2021/10/25

 コロナは、未知のウイルスということで、

世界中を不安におとしいれましたが、ワクチン接種も功を奏し、

ある程度治療法もわかってきたことで、現段階でのコロナ死は激減しています。

一方で癌死は年に38万人、癌を含めて生活習慣病などの病死は年に130万人程度です。

しかしこの数字も、コロナ前のものです。

 

 2020年初頭からの自粛生活によって、癌医療は大変なことが起こりつつあります。

去年の癌検診が3割減、他の検診も同様に激減したため、

進行癌患者が増加傾向にあるのです。

 

 自著「難しいことはわかりませんが、がんにならない方法を教えてください」(文嚮社)にも書きましたが、

自覚症状がないうちに癌検診を受けて、早期発見して治すのが楽なのに、

多くの方が、コロナ恐怖で受診していません。

 

 米国でも、子宮頸癌検診や乳癌検診受診者が8割以上減少しています。

 

 日本の病院もコロナのクラスター発生などで混乱を来たし、

癌手術全体が3割程度減り、早期癌手術も明白に減っています。

 

 受診を控えていた進行癌患者が増えているのです。

実際、ある発表では、大腸癌ステージ3(遠隔リンパ節転移)が7割増です。

 

 専門家の予想では、自宅にこもりがちで、座り続ける時間が長いことが、

持続的ストレスとなり、癌発生リスクを2倍以上上げる可能性を指摘しています。

 

 コロナ感染が減ってきている今こそ、是非皆さんには、

検診・診察・治療をしっかり受けて頂きたいと願っています。

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