iPS細胞の山中教授は、マスコミの突出度は高いですが、苦労しています。
期待されている成果が出ないのです。
私ははっきり言って、彼がノーベル賞をもらった時も、
彼の研究には期待していませんでした。
なぜなら、彼が遺伝子をいじっているからです。
万能細胞になるということと、癌細胞化することとはほぼ同じですから、
iPS細胞の癌化を現時点では完全には防げません。
自分の細胞から創るには5000万円かかるので、他人のものを使って安価にしようとしていますが、
他人のものなので拒絶反応が起こります。
一生免疫抑制剤を飲まねばなりません。
その高いリスクを患者さんが負うのです。
このようにiPS細胞に政府が期待して多額の資金をつぎ込んだのに、
たいした成果が出ず、この間欧米ではES細胞などの研究が進歩し、日本は差をつけられています。
ES細胞は胚胎を使うので、倫理的に私は反対ですが、癌化はしません。
私は、遺伝子は人間がいじるものではないと思います。
何が起きるか、完全には分からないからです。
遺伝子操作は神のみに許されたことです。
いのちの前に人は謙虚であるべきです。
私は副作用のない画期的な再生医療法を調べています。
いずれお話しましょう。