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感染症が苦手な医学

2020/06/08

つい最近まで、医師たちは、

感染症はもう克服された、今は生活習慣病の時代だ!

と説いていました。

病院の外来は、癌も含め生活習慣病の人でごった返しています。

戦後の抗生物質の発達により、結核はたいてい治る病気になりましたし、

肺炎で亡くなる人も減りました。

 

 実は日本の医学部には感染症講座がほとんどなく、

専門医も数えるほどしかいません。

それは医学会が感染症を軽視し、

医学生にとって感染症はやりがいある疾患とは思えないからでしょう。

今回のクルーズ船騒動も、岩田健太郎医師(神戸大学)のような歴戦のプロが指揮していたら、

間違いなく感染者は減っていたでしょう。

 

 コロナ禍によって、ウイルス感染症が、

今後医療上の大問題であることが、誰でも痛いほどわかりました。

的確な抗ウイルス剤が乏しく、もし薬が出来たとしても

ウイルスは遺伝子を変化させ、だんだん効かなくなります。

有効な抗ウイルス剤は、ヘルペスとインフルエンザにしかない現状を

受け入れなければなりません。

 

 抗生物質や抗菌剤の乱用により、

細菌は薬を効きにくくするように変異し生き延びる(薬物耐性現象)が加速しています。

現代は耐性菌が増え、わが国では年に8000人が耐性菌で薬が効かない感染症で亡くなっていると推察されます。

コロナの約10倍です。今までの耐性菌に対しては新しい抗菌剤で対処できましたが、

色々な理由で、近年は抗菌剤の開発がほぼストップしています。

実は耐性菌は世界的に大問題になってきているのです。

 

 感染リスクをゼロにできない以上、むしろ免疫機能を上げる、

平たく言えば「いのちを上げる」日々を送る方が、どんな病原体に襲われるか分からない現代において、

有効な生き方であると確信しています。

私が目指す健康とは、風邪もひかない、ひいてもすぐに治るような

高水準の健康状態です。

そして我々は、ほぼあらゆる病原体に対し、ビタミンC点滴という強力な武器を持っています。

人類史上、強い人が生き延びて来ました。

あなたも、強い人になれるのです!

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