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点滴ビタミンCは多重に癌細胞を殺す

2020/10/15

ビタミンC点滴のメカニズムについてこれまでお伝えしていたことは、

血管内に入ったビタミンCが化学反応を起こして、

活性酸素である過酸化水素を生じ、

それが癌細胞に入って、破壊するというものでした。

それは間違いないのですが、

最新の論文によると、更に素晴らしいメカニズムがあるようです!

 

 ビタミンCそのもの、またはその生産物が、以下の3つのルートから

癌細胞に侵入し、より強力な活性酸素を作り、

癌細胞を殺すことが分かってきました。

1.過酸化水素が細胞膜から浸透して細胞内へ入っていくルート

2.ビタミンCそのものがビタミンC受容体から細胞内へ侵入するルート

3.ビタミンCの酸化型デヒドロアスコルビン酸がブドウ糖の受容体から細胞内へ侵入するルート

 

 更に近年の研究では、遺伝子のスイッチをオン・オフにするルートや

低酸素誘導因子ルートなども証明されつつあります。

その結果、細胞障害性抗癌剤や分子標的剤のようにワンポイントに働いて癌細胞を殺すものとは違い、

多数のポイントで癌細胞を殺すので、おそらく癌幹細胞にも有効な働きをするのではないかと期待されています。

癌幹細胞とは、癌細胞の親玉で、細胞分裂のスピードが遅いため、抗癌剤が効きにくいのです。

 

 点滴投与によるビタミンCは、
リンパ球賦活作用、抗菌・抗ウイルス作用、
腫瘍血管新生阻害作用(癌細胞の兵糧攻め)、鎮痛作用、
QOL改善作用、コラーゲン増殖作用など
癌治療に必要なほぼすべての機能を持っている

魔法の弾丸だと、私は確信しています。

世界的な評価が次第に高まってきています。

 

 どんな標準治療とも合い、

より元気に癌治療が可能になるビタミンC点滴が

もっと広がっていくことを願ってやみません。

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